それでは次のお題に行ってみましょう!
おっと、これは哲学の話題でしょうか、僕の苦手な分野ですね!
おっと、これは哲学の話題でしょうか、僕の苦手な分野ですね!
■原文
私自身は「魂とは、自己の肉体の外部にある人類の文化と、自身の心が融合したもの」と理解しています。それも、崇高な文化がいい。「崇高なるもの」と自身の心が融合しなければ、私は魂とは呼びたくないのです。その文化を自己が取り入れ同化すれば、それが自己を規制し、それと自我との戦いが魂を育む。そして、魂が運命を生み出していくのです。
出典:『根源へ』執行早舟著、講談社
そうなんです、哲学の話題でも構造化できるのかな? と好奇心にかられちゃいまして。
どんな文章でも良いと聞いていたのでこんなのを選んでみたんですが、まずかったですか?
どんな文章でも良いと聞いていたのでこんなのを選んでみたんですが、まずかったですか?
いえいえ、大丈夫ですよ。じゃあ、ラベリングと図解した例を見てみましょうか。
こんな感じで書いてみたんですが・・・・
ああ、なるほど。ラベリングした情報を並べて図解を作ったわけですね。そうですねえ、原文に書いてあることを書いてある範囲で忠実にまとめようとすると、こうなると思います。
これでいいんでしょうか?
大きく2つ問題があって、1つは、この課題文では自己、魂、文化、心などの「複数の要素」が、「時間軸を通して相互に影響し合い、変化していく」ことを語っているということ。こういうものをラベルつき箇条書きや単純フローの図で書くのはとても難しくて、なかなか納得感のある形では書けません。(文章で説明するのはもっと難しいですが・・・)もう1つは、原文だけだと情報が足りないということですね。「自己の肉体の外部にある人類の文化と自身の心が融合」とか、「崇高な文化」とか、それが何を意味しているのかはたぶんこの文だけだと実感をもって通じないんですよ。
なので、こういうものを「まともに話が通じるように」説明しようとすると、足りない情報を補った上で、構造が見えるように図解してあげる必要があります。
正直、非常????に難易度高いです。 それを実際やってみるとどうなるか、見てみたいですか?
ぜひ見たいです!
ではお見せしましょう! こんなふうになります! 3枚の図を書きますので順番に見てください!
う、うわーっ! すごい、これすごいです!! こんなにわかりやすくなるなんて、感動です!!!
実は自分で書いていて、「融合」から「同化」に至って出来上がった自己と、もとからある「自己ちゃん」の関係はどう書くの??? とか、「自我」は野生のものという理解でいいのかな? 「自己」との関係はどう書こう? とかずっとモヤモヤしっぱなしで・・・
評判が良くてうれしいです(^o^)
どうしてもこういうのは難しいんですよ。「複数の要素が時間軸を通して相互に影響し合い、変化していく」ものは、何がいつ何とどう影響してどう変化するのか、文章から読み取ること自体がまず大変ですからね。
どうしてもこういうのは難しいんですよ。「複数の要素が時間軸を通して相互に影響し合い、変化していく」ものは、何がいつ何とどう影響してどう変化するのか、文章から読み取ること自体がまず大変ですからね。
それから図解技法的な面について言うと、「名詞をハコの中に、動詞を矢印で書く」という手法はよく使います。
まあ名詞動詞という文法的な概念だけできれいに区別できるわけではありませんが、判断の目安としては手頃です。
まあ名詞動詞という文法的な概念だけできれいに区別できるわけではありませんが、判断の目安としては手頃です。
あっ、そうですね、そんなふうに書かれてますね・・・・
最初の図解案だと名詞動詞を区別せずに、文を短くしただけで使ってましたよね? これだと、「複数の要素が時間軸を通して相互に影響し合い、変化していく」・・・というものを説明するのには向かないんです。
あっ、そうですね、そういうことなんですね!
はい。動詞は「動き」や、複数の名詞の間の関係を表したりするので、矢印がふさわしいことが多いんですよね。
なので、名詞と動詞に区別してみると図解の手がかりが得られることがよくありますよ。
といっても、「戦い」は名詞だけれど「戦う」だと動詞なわけで、どっちにでも解釈できる言葉も多いので、そこは慎重に読み取らなければいけませんけどね!
なので、名詞と動詞に区別してみると図解の手がかりが得られることがよくありますよ。
といっても、「戦い」は名詞だけれど「戦う」だと動詞なわけで、どっちにでも解釈できる言葉も多いので、そこは慎重に読み取らなければいけませんけどね!
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