この投稿は10/14の日科技連特別講義のチャットで頂いた質問への回答です。 (→回答一覧へ)
【質問】サマリーとは要約のことではないのでしょうか?
サマリーとは要約のことではないのでしょうか?
【回答】一般用語としてはそのとおりですが情報整理術では少し違う意味で使っています
一般用語としてはその通りで、サマリー=要約です。しかし私の情報整理術/ロジック図解では少し違う意味で使っています。
「要約」はすでに日本語として定着していて、現代国語の「次の1ページの長文を100文字に要約せよ」といった出題に見られるように、単に「長文を短くまとめる」という意味で使われており、ここには「カテゴリー」の意識がありません。しかし私が情報整理術/ロジック図解をやっていて気づいたのは、
「情報のカテゴリーを自覚することが極めて重要だ」
ということです。
一般に、長文には複数のカテゴリーの情報が散在しているのが普通です。それをカテゴリーごとに分離してサマリーを考え、カテゴリー&サマリーの表を作ると、その全体がもとの「長文」の「要約」になります。
というわけで、「カテゴリー、サマリー」という用語は「要約」よりも細かい単位で情報を整理分類することを意図して区別して使っています。(一般的にその意味で通用するわけではありませんが、開米の情報整理術講座では区別しています)
実のところ世間一般の普通の「長文」ではカテゴリー名を省略して書いているものが非常に多く、そのためまず分解・分類して「この文にはどんなカテゴリーの情報があるのか?」を発見する必要があります。
そうして分類してみるとカテゴリーごとに要約を作った方が扱いやすいため、それを文章全体の要約とは区別してサマリーと呼び、「カテゴリー/サマリー」をセットで扱うようにしたものです。