グルーピング&ラベリングの原則(基本) 問題の1問目、「スマートウォッチ」問題に寄せられたさまざまな解答例の解説をします。
機能と効果
まずはスタンダードな解答はこれです。
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「機能と効果」パターンそのものの解説は「簡易版」「詳細版」でそれぞれご覧ください。非常によく出てくる基本形です。
携帯性と利便性
「携帯性と利便性」という案はどうでしょうか。
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「利便性」のほうは良いですが、「携帯性」は少々問題です。というのは、「スマートフォン連携アプリが動く」のは「携帯性」とは言えないからです。たとえばスマートフォンからレシピを送れる電子レンジがあれば、やはり同様に「スマートフォン連携アプリが動く」と言うはずですが、電子レンジそのものは携帯できません。
ウェアラブル機能と便利機能
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「携帯性」と同じで「スマートフォン連携アプリが動く」は「ウェアラブル機能」とは言えません。
機能と利点
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「機能」は変わりませんが「効果」を「利点」にした案です。
「利点」は「機能」の欄に書いてもそう違和感なく読めてしまうので意味が広いラベルですからここでは使わないことをお勧めします。
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利用方法と活用方法
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「利用・活用」は意味の似た言葉で、「機能と効果」にも似ていますが微妙に違う部分もあります。
下の図は「機能」の前に「それを使う人が操作する」というパートを加えたイメージですが、「利用方法」は「機能」そのものよりも「操作」のイメージが強くなります。
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したがって、下記赤字のように「操作する」という視点で書けば「利用方法」と言えます。
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「効果(活用方法)」を「目的」に変えるのは問題ありません。
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製品説明と利用方法
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これは2つのラベルを入れ替えてしまってもそれほど違和感なく読めてしまいます。
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「製品説明」は非常に意味が広い言葉で、機能と効果以外にもたとえば価格、製造地、使用部品、設計者などもすべて含まれるのでここでは使わないほうがよいでしょう。