この記事は「エンジニアのためのプレゼン技術研究会」のアドベントカレンダー、12月8日の分として執筆したものです。プレゼンテーションに関する話題をいろいろな人が書いているので、ぜひそちらも見てみてください。
それでは本題です。
「プレゼンテーションが上手くなりたければ、フィードバックをするべし」
これ、「フィードバックを受ける/もらうべし」の間違いじゃあないんです。「するべし」です。
これは一見不思議に思えるかもしれません。実際に自分がプレゼンテーションをやって、それに対して良かった点、悪かった点のフィードバックをもらうことで上達する・・・というのが普通の考え方でしょう。もちろんそれはそれで真実です。ぜひたくさんプレゼンの場数を踏んでいろいろなフィードバックをもらいましょう。
でも、「フィードバックをする」ことによっても上達する、これも意外なことに本当なんです。
よく昔から、「人に教えると自分が一番勉強になる」というじゃないですか? 原理は同じです。人にフィードバックをするためには知識も経験も熟考も必要なので、それが自分自身の役に立つんですね。
もう少し詳しくいうと、↓↓↓こういうことです。
的確なフィードバックをするためには、問題を特定し、状況を分析し、知識を応用して答えを出す、というような「考える」プロセスが必要です。これをすべてやると良質のフィードバックができますが、当然ながら最初のうちはなかなかできません。
そこを頑張ってやることが大事です。そうすると自分がプレゼンをするときにも自分で考えて答えを出せるようになるので、自分の上達に役立つというわけです。
そのぐらいフィードバックは重要なものなので、人のプレゼンテーションを聞いたときは、漠然とした感想ではなくピンポイントな提案を含むフィードバックをするようにしましょう。
漠然とした感想を言っても自分のトレーニングにはなりませんし、フィードバックを受ける相手にとってもあまり役に立ちません。ピンポイントな提案を含むフィードバックをすることが大事です。
しかしそのためにはある程度「知識」も必要になります。そもそもどんな分野でも知識は必要なものなので、プレゼンテーションについても「とにかくやってみよう」の精神だけではなく、基本的な技術は少しずつ知っていくようにしましょう。知っていれば簡単にできてしかも効果的なワザが実はいろいろとありますから。
そうしたことも含めて、プレゼンテーションの練習会をするためのマニュアルを以前つくりましたので、有志で練習会をしたい方はぜひ参考にしてください。
→プレゼンテーション練習会マニュアル & チェックリスト
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