はじめに言っておきますけど、答えはありません(^_^;)
先ほどある記事が目に止まってFBでシェアしました。都内の勤務医さんの考える「若手/プロ/トッププロ」のお話です。
「若手に劣るベテラン」問題と、「トッププロ」の凄まじさについて。
「普通に考えれば、ベテランというのは経験豊富な方々だ。知識も経験もそこそこあるわけだから、少しぐらい仕事を覚えた若手になんて負けるはずがない。
けど現実問題、僕の周りにはビックリするぐらい使えないベテランがいたり、異なる専門分野からやってきた門外漢の方が、専門分野にいる人間よりも博学だったりする事例があまりにも多すぎるのである。」
それはなぜなのか? という話が面白かったのでこの続きに興味のある方はぜひリンク先をご覧ください。
ここから書くのはそれとはちょっと別な話題です。
この記事をFBでシェアしたところ、それを読んだ外科医さん(高校時代の同級生)が「外科医はちょっと違うな」というコメントをくれました。なんでも、「外科医は『手技』が重要なので、マニュアルだけではどうにもならない」のだそうです。
ああ、なるほど確かにそういう分野はあるよね、ということで「メソドロジーとオペレーション」です。
「技術」をメソドロジーとオペレーションに分けて考えましょう。メソドロジーは「問題を解決するための正しい方法」であり、知識なのでマニュアルやレシピとして表現できます。オペレーションはそれを実践することです。
レシピがわかっていれば美味い料理が作れるか、といえばそんなわけはないので「オペレーション」のレベルで差が出る仕事というのは当然あります。かといってフランス料理の名人が「味噌汁を飲みたい」と言われたとしても和食についての知識がなければ対応できないでしょう。「知識」が必要な技術も当然あります。
このメソドロジーとオペレーションの比重は仕事によって大差があります。知識があればオペレーションでは差が付かない分野もある一方でその逆もあり、両方が重要な分野もあります。
「説明する技術」はおそらく「両方に同じぐらいの比重がある」分野です。基本的なパターンはいくつかありますが、それを覚えただけでは使えません。何度も書いてしゃべって試していかないと「オペレーション」のレベルが上がりません。
一方、オペレーションのレベルが高くても「メソドロジー」=知識を知らないとどうにもならない面もありますので、少なくとも分野を問わずよくある基本パターンは知っておきたいですね。