■原文
ある工場での現場から経営陣への問題提起の一部です。
A商品は建設後40年経つ古い設備で生産しています。生産継続を優先していると火を落とせないため、改善活動をすることができず、古い考えでの生産を続けており、作業負荷を軽減することができません。サークルメンバーからも改善させて欲しいという不満の声が多いので、新しい技術や視点を変えた取組みにより作業負荷削減を目指し、サークルメンバーのモチベーションと保全効率と改善工数をアップさせ生産性を上げたいと考えています。
(「サークル」は、現場で改善活動を行う小チームのこと)
1?2分読んだら次へどうぞ
■箇条書きに分解
まずは箇条書きへと分解します。
これは単に粗く分解しただけなので、ざっと見て次へ。
■さらに整理する方法は?
箇条書きからさらに整理する方法は大まかに3種類あります。
■ラベリング(単純なもの)
ひとまず「ラベリング」をしてみたものがこれです。
■構造化(対比)の試み?1
Before/Afterのように対比できるものを探します。
何か「提案」をするような文脈では、「今はこうだから、それをこう変えよう」 のように対比できるものが出てくることは非常に多いので、まずそれを探すのは理にかなっています。
■構造化(対比)の試み?2
このへんに対比構造が見てとれますね。
というわけで、対比をわかりやすく示すためには「表」を作りましょう。
■構造化(対比)の試み?3
ひとまず簡単そうなところを表にしました。
↑これはまだ荒削りな状態なので、改善の余地が多いです。時間があれば数分ぐらい考えてみましょう。
■構造化(対比)の試み?4
もう少しすすめた状態がこれです。
↑上の赤い矢印が何を意味するかというと、実はこういう表を作ったときに、「上から下へ順番に自然に流れるようなストーリーで読める」ことが望ましいのです。ですので、「 現状の問題点」の欄のキーワードをつなげて1つの文にしてみてください。(1,2分で)
■構造化(対比)の試み?5
ということで、自然に流れるようなストーリーにするとこんな感じになりますね。
■構造化(対比)の試み?6
■構造化(プロセス)の試み?1
さて、ここまでは「対比」による構造化でした。
実はもうひとつ「プロセス」的視点による構造化も可能です。
「プロセス」というのは、たとえばこういうもの↓
今回の話題の背後に、どんなプロセスがあるかを考えると・・・?
■構造化(プロセス)の試み?2
ざっとこんな形になります。ここまで作るのはかなり飛躍があるので非常に難しいと思いますが、少しずつでも「プロセス」発想でも考えてみてください。
■まとめ
というわけであらためて「長い文章を整理するための、よく使う3つの方法」を再掲。
「自分も出来るようになりたいけれど、一人ではなかなか難しそう・・・」
そんな「願いと不安」を併せ持った方にこそ「Together! 3行ラベリング」なのです!
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