SQL本の執筆とテクノロジーのティーチング系図解の話

LINEで送る
Pocket
このエントリーをはてなブックマークに追加

SQL本の執筆に関して、Software Design誌での連載時から大幅改訂した方が良さそうな部分が出てきたので、著者の生島さんと相談して本腰入れて書き直してみたところです(開米は構成と文を担当しています)。

こういうテクノロジー系の解説図に求められる要件は、一般の「図解」ものとはちょっと違うんですよね。

一般の「図解の技術」本ではだいたいどれも

・情報は極力削ってシンプルに
・言いたいことを一点に絞って
・一目で意味が分かるように

ということを言ってます。たいていはそれで正しいんですが、「一目で意味が分かる」系の図解はプレゼンテーション用の図に求められる要件であって、複雑な技術を教える「ティーチング」用の図では成り立たない場合が多いです。

(プレゼンテーションとティーチングの話はこちら→ロジカル・コミュニケーションの5つの類型を知っておこう、→「指示命令」はティーチングじゃありませんよ?

そもそも、難解な技術というのは、「一目で意味がわかる」というのはあり得ません。

タテヨコにちょっとした違いを比べて自分で咀嚼して初めて「なるほどそういうことか!!」となるもので、そういう努力をして分かってみれば単純明快、でもその努力をしない人には分かりにくく見える、という場合が多いもの。

この本は本気で分かりたい人のために書いています。

↓図は執筆中の原稿図版の一部。

タイトルとURLをコピーしました