プロジェクト管理のQ・C・Dを三位一体型で表現するのは適切か?

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この投稿は10/14の日科技連特別講義のチャットで頂いた質問への回答です。 (→回答一覧へ

【質問】Q・C・Dを三位一体型で表現するのは適切か?

QCDを三位一体型で表現するのは適切でしょうか?(やりがちですが。。)

【回答】三角形よりも「スコープ」を加えて立方体にすることをお勧めします

プロジェクト管理のQCDですね。「三位一体型」と私が呼ぶ形は実質的な意味を伝えていないことが大半なので推奨しておりませんが、Q・C・Dの場合は三角形に配置した時にその三辺に 「トレードオフ」 という一貫した意味があるので、それほど悪くありません。ただしこの場合は 「トレードオフ」 を表すために辺を単なる三角形ではなく両頭矢印にするのが適切と考えます。

ですが、プロジェクト管理の話をするなら、もう一つ重要な「スコープ」を加えて立方体で表現することを私としては推奨したいです。

下記のように書くと、Scope, Delivery, Quality のどれを引き上げようとしても立方体の体積(=Cost)が増大する、というイメージが直観的に伝わります。

立方体だと座標軸と合わせて書けるので、 「それらは変化するものでありコントロール可能なものだ」 という意味も伝えられます。

それに対して、「三位一体型の三角形」 は通常、 「変化するものを伝える用途」 には使われません。
そのため読者はこの図を見ても 「Q・C・Dは変化するものである」 というイメージを持ちづらいです。

ほとんどの場合この三角形は正三角形または二等辺三角形という左右対称のカッチリした形で使われるもので、

↑このようにゆがんだ形で使われることはありません。 そのため、「変化する」という意識を持ちにくいんです。

座標軸つきの立方体であればそもそも 「座標軸」 は 「変化があるものを表す」 と当然理解されます。

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